大阪マラソン
大阪マラソンに医師を派遣しています!
大阪マラソンは2011年に第1回大会が開催されて以来、毎年“大阪のスポーツの祭典“として大阪のみならず関西の市民の皆様に親しまれてきました。
しかし、新型コロナウィルス感染症の影響を受けて2020年秋の大会は中止となり、2月開催となった2022年度は第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会として開催されました。残念ながら市民マラソンの部は中止となりましたが、2023年2月開催予定の第11回大阪マラソン大会ででは3,2000人のランナーが参加予定で賑やかで活気ある大会になりそうです。
私たちの活動
大会を支援する医療スタッフのうち医師は約150人配置されています。臨床整形外科医会からは50人程度の医師を派遣しており、主に救護所で活動しています。
救護所はマラソンコースのスタートからゴールまでの間に19か所設置されています。
コース沿道の学校や公園などを利用しています。(図1)
各救護所には医師7~8人をはじめ、看護師、トレーナー、市職員、ボランティア活動の高校生等40名程度の人員が待機しています。競技中の選手の安心・安全を確保するために、救急処置を重視した体制で運営されて、基本的にトリアージ(重症度分類)と応急処置のみ行います。お薬を出したり、点滴を行う必要があれば、医療機関受診を指示いたします。
救護所に来られるランナーの方の症状はいろいろありますが、
ふくらはぎがつって歩けない ・膝や足の痛み ・気分が悪いなどです
・ ふくらはぎがつったランナーが来られました。
医師が診察してトレーナーの方にストレッチやアイシングをお願いいたしました。(図2)
・ 足部が痛いと来られたランナーです。
テーピング固定を行いました。 (図3)
・ 膝関節の痛みがあるランナーを診察しています。
関節の腫れや痛み原因をチェックしているところです。(図4)
競技中に急に足部に激痛が生じたランナーの方に疲労骨折疑いにて、棄権をお勧めしたケースもありました。
私たち、臨床整形外科医会(OCOA)はこれからも整形外科医を派遣して、看護師やトレーナなど多職種の方と協力して、ランナーの皆様の安心・安全を見守らせていただきと思っていますので、よろしくお願いいたします。 (図5)